ブダペスト展と未来と芸術展

2020/2/8

ブダペスト展@国立新美術館と未来と芸術展@森美術館

budapest.exhn.jp

いつもは章ごとに気に入った作品とその雰囲気を書き綴っていましたが今回は章がかなり細かく分かれていたため気に入った作品と全体の雰囲気を書き留めておこうと思う

 

入ってすぐルカス・クラーナハ(父)の2作品は対比が面白いと感じた

以前見に行ったクラーナハ展にて、市民の俗っぽさとそこから発信される教訓のあの感じが思い起こされた

 

ベルナルド・ストロッツィの「受胎告知」

絵の周りを縁取るようにアーチが描かれており、その構造物の影が大天使ガブリエルの顔に落とされている。聖母マリアの表情と影の落ち方が印象的であった。

 

ジュゼペ・デ・リベーラの「聖トマス」

その顔立ちの良さに加え、爪の中の汚れまで細かく描かれていたところにも惹かれた作品。聖トマスは疑い深い使徒として知られており、イエス復活の際脇腹の傷跡に触れるまでその真実を信じなかったといわれているそう。指先がすこし赤黒くなっている様子からその場面であるのかと思ったり…

 

チョントヴァーリ・コストカ・ティヴァダル「アテネ新月の夜、馬車での散歩」

事前のリサーチでも気になっていた作品だが実物もよかった。色味と影の雰囲気が他の作品とは少し異なるように感じた。歴史的建造物の真上に位置する月、新月といいながもほっそりと見える感じもなんとも言えない。最近素敵だなと感じるMarias Alonso Revelli(@matialonsor)さんの作品にその構図が似ていて自分の好みを再確認するきっかけになった

 

構成主義のコーナーにて

つい最近少しだけ勉強したので以前より見方が変わってきた。どの作品だったか忘れてしまったのだが…大量生産の結果生み出された材料の質感によって構成されている絵画があった。新しい時代を作っていこうとする意志や市民に寄り添うやさしさが感じられたような気がした。またこのコーナーの部屋がホワイトキューブであったのもなにか関連がありそうな気がした

 

全体を通して壁の色や次の章への誘導の仕方が面白い展示だった。ハンガリーについてもっと詳しく知っていたらより一層楽しめたはず

 

 

続く未来と芸術展…これは本当に情報量が多くて多くて頭がたくさんになった

www.mori.art.museum

 

この時代未来の動向を予測すること、考えることが重要になってくると思う。現状の深い考察と研究、現状から未来を予測するためのプロセスを作りだす、そこから導き出される未来で人間はどのように動くのか…どのパートもまんべんなくかつ深く研究しないと形を生み出すまでに至らない。特に建築の展示は、この全てが網羅されて創り出された形を見ることが出来、刺激を受けた。

文章に表すと自分の考えがあまり整理できていないことが分かる…

また改めて未来を考察することについてまとめられたらと思う

 

展示中盤で触れ合ったLOVOT…暖かくてまるまるとしていて目がキラキラしていて…とてもかわいかった…難しいことを考えながら展示を見ていたのでふと表れたロボットに癒しをいただいていしまった…これも未来的

 

長期休暇期間、お勉強の第一歩を踏み出した企画展2本立てになった

がんばろう…!

 

おわり